内容説明
鮭・鱒をめぐる民俗研究の前史から現在までを概観するとともに、多彩な漁法と漁具、漁場と社会組織の関係を明らかにし、溯上の実態や鮭待ちの民俗におよぶ。
目次
序章 鮭・鱒をめぐる民俗研究(鮭・鱒民俗研究前史;鮭・鱒民俗研究の本格化;鮭・鱒民俗研究の現在 ほか)
第1章 鮭・鱒の漁法―体躯の延長と有効性(川漁の姿;鮭・鱒の捕り方;サケタタキ棒 ほか)
第2章 鮭・鱒の溯上実態―習性伝承の認知(鮭の早生と晩生;食料としての鮭;鮭溯上の時期 ほか)
著者等紹介
赤羽正春[アカバマサハル]
1952年長野県に生まれる。明治大学卒業、明治学院大学大学院修了。新潟県教育公務員。文化行政課在勤中に奥三面遺跡群の調査に携わる。専攻は民俗学・考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
49
二巻読了時に感想入力します。2024/11/30
鯖
20
1巻は主として鮭鱒漁の紹介。魚は腹側にあんまり神経がないので、上向きに鈎を沈めといてひっかかったら引き上げる。丸木船にのり、三又のヤスでドスって突いて取るのは現在の日本はどこにもなく、アムール川添いのウリチの人たちがやってる。北越雪譜には信濃川でこの漁の図がある。産卵まで5日くらいあるメスを真綿で紡いだ糸を通した囮とし、寄ってくるオスを片っ端から鈎や網で取る囮漁。柳を削ってつくったアイヌのサケタタキ棒(イサバキクニ)で頭を一発殴って取る漁。…アシリパさんで再現されました。本当にありがとうございました。2023/03/11