出版社内容情報
「合せる」には古来,一致させるの他に,競う,闘う,比べる等の意味があった。貝合せや絵合せ等の遊戯・賭博を中心に,広範な人間の営みを「合せる」行為に辿る。
内容説明
「合せる」には古来、「一致させる」だけでなく、「競わせる」「闘わせる」「比べる」等の意味があった。本書は、古代以来の「歌合せ」や「相撲召合せ」をはじめ、中世の武芸と結びついた「犬追物」や「流鏑馬」等の合せもの、近世・近代の「合せかるた」類、さらには現代の子どもの遊び「家族合せ」まで、遊戯・賭博を中心に、広範な人間の営みの歴史を「合せる」行為に辿る。
目次
1 競いあう「合せもの」(草合せ;根合せ ほか)
2 闘いあう「合せもの」(宮廷の凋落;武士の娯楽 ほか)
3 比べあう「合せもの」(武術・射的;伝統の継承 ほか)
4 拡がる「合せもの」(維新直後;新旧交代 ほか)