出版社内容情報
近代科学の黎明期、天才科学者として出発したパスカルはイエスとの歓喜の交わりを経たのち、人々を「無限の空間の永遠の沈黙」から真なる神との出会いへと導くべく断章(『パンセ』)を書き続けた。生誕400年を迎えてなお読者を魅了してやまない不世出の思索者の全貌を、科学史、文学、霊性、宗教史、哲学分野の研究者29名が総力をあげて読解する。パスカル理解が本格的に深まる決定版の一冊。
【目次】
序 【山上浩嗣】
凡 例
はじめに ヨーロッパ近世とパスカル 反時代的思想の現代性 【塩川徹也】
第Ⅰ部 パスカルの軌跡──生涯、実践、思想
1 パスカルの生涯 【山上浩嗣】
2 計算機の発明 思想的意味の解明 【永瀬春男】
3 流体の平衡 遺作論文における論証と説得 【永瀬春男】
4 「トリチェッリの実験」とパスカル 【小柳公代】
5 数三角形と図形数 【三浦伸夫】
6 第一の回心期の格率 信仰と科学 【望月ゆか】
7 科学的認識と論証 『幾何学的精神について』を中心に 【武田裕紀】
8 『プロヴァンシアル』 論争とその背景 【野呂 康】
9 前半『プロヴァンシアル』の著者性 署名と構想 【望月ゆか】
10 信仰宣誓書 十七世紀フランスの踏み絵 【御園敬介】
11 無限小幾何学の方法 蹄状体の解法を通して 【武田裕紀】
コラム? 「真空中の真空実験」復元記 【小柳公代】
コラム? 確率論と蓋然性 【沖本龍哉】
第Ⅱ部 『パンセ』の世界
1 『パンセ』の成り立ちと編集の問題 【山上浩嗣】
コラム? 『パンセ』邦訳書リスト 【望月ゆか】
2 『パンセ』とメメント・モリ 「考える葦」から「賭け」へ 【山上浩嗣】
3 パスカルのキリスト教的人間観 「考える葦」再考 【望月ゆか】
4 幾何学から『パンセ』に向かって 数学的思考とパスカルの人間学との関係 【ジョアン・コルテーゼ】
5 不完全な共同体としての地上の国家 正義の相対性と邪欲の秩序 【山上浩嗣】
6 『パンセ』における「見ること」 【川上紘史】
7 慈愛、あるいは脱線の秩序 〈護教〉のための文体を求めて 【鈴木真太朗】
8 草稿研究の事例 断章「懐疑論者たちの議論の威力」の草稿から発掘できる二つの文書 【湟野正満】
第Ⅲ部 パスカルと先人・同時代人との対話と対決
内容説明
ヨーロッパ近世の万華鏡をなす思索者の全体像入門から最新研究まで―。近代科学の黎明期、天才科学者として出発したパスカルはイエスとの歓喜の交わりを経たのち、人々を「無限の空間の永遠の沈黙」から真なる神との出会いへと導くべく断章(『パンセ』)を書き続けた。生誕400年を迎えてなお読者を魅了してやまない不世出の思索者の全貌を、科学史、文学、霊性、宗教史、哲学分野の研究者29名が総力をあげて読解する。パスカル理解が本格的に深まる決定版の一冊!
目次
第1部 パスカルの軌跡―生涯、実践、思想(パスカルの生涯(山上浩嗣)
計算機の発明 思想的意味の解明(永瀬春男) ほか)
第2部 『パンセ』の世界(『パンセ』の成り立ちと編集の問題(山上浩嗣)
『パンセ』とメメント・モリ 「考える葦」から「賭け」へ(山上浩嗣) ほか)
第3部 パスカルと先人・同時代人との対話と対決(パスカルとモンテーニュ(山上浩嗣)
パスカルとデカルト 誇りをめぐって(津崎良典) ほか)
第4部 パスカルと後世(ライプニッツとパスカル パスカルによってパスカルを超える(稲岡大志)
ベールとパスカル(谷川雅子) ほか)
第5部 著作解題(数学;自然学 ほか)
著者等紹介
山上浩嗣[ヤマジョウヒロツグ]
1966年生。大阪大学教授。仏文学
望月ゆか[モチヅキユカ]
1964年生。武蔵大学教授。仏文学
武田裕紀[タケダヒロキ]
1968年生。追手門学院大学教授。仏文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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