内容説明
“ディオニューソス”への道。古典主義からロマン主義への移行期に、近代ドイツの美学的思考はどのように成立したのか。レッシング、ヘルダー、ゲーテ、シュレーゲル兄弟らを中心とする思想家たちが、ラオコーオン像などの古代彫刻作品やイタリア・ルネサンス美術の批評をめぐって展開した論争をつぶさに追い、ギリシア的理想がドイツの思想空間にもたらした文化的・宗教的革新の本質に迫る。掲載図版多数。
目次
第1部 ヴィンケルマンとその世紀(ヴィンケルマンの古典主義;レッシングのラオコーオン論;ヘルダーのラオコーオン論と彫塑論;ヒルトのラオコーオン論と特性論;ゲーテの古典主義;初期ロマン派の芸術論)
第2部 シェリングのミュンヘン講演(時代の中のミュンヘン講演;芸術哲学と自然哲学;象徴と寓意―ヴィンケルマン、モーリッツ、シェリング;特性と悲劇―モーリッツ、ゲーテ、シュレーゲル、シェリング;彫刻と絵画―ラファエロ、カラッチ、レーニ;ドイツ芸術の再生に向けて;ディオニューソス的なるもの)
著者等紹介
松山壽一[マツヤマジュイチ]
1948年大阪市生まれ。1981年立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。1985‐86年テュービンゲン大学留学。1995年バイエルン学術アカデミー(ミュンヘン)留学。1996‐2005年ドイツ博物館科学史研究所(ミュンヘン)客員研究員。2002‐03年カイザースラウテルン大学客員教授。現在、大阪学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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