出版社内容情報
原子力の開発と情報化社会をもたらした第三次産業革命後の労働と消費生活における人間疎外の状況を洞察し、技術の専制支配による新たな全体主義の形而上学的根拠を暴いて、変革のための指針を提示する。
まえがき
序論 三つの革命(一九七九年)
時代おくれの外観
時代おくれの唯物論(一九七八年)
時代おくれの製品(一九五八年)
時代おくれの人間世界(一九五八年/一九六一年)
時代おくれの大衆(一九六一年)
時代おくれの労働(一九七七年)
時代おくれの機械?(一九六〇年)
時代おくれの機械?(一九六九年)
時代おくれの哲学的人間学(一九七九年)
時代おくれの個人
時代おくれのイデオロギー(一九七八年)
時代おくれの順応主義(一九五八年)
時代おくれの国境(一九七九年)
時代おくれのプライバシー(一九五八年)
時代おくれの死(一九七九年)
時代おくれの現実性(一九六〇年)
時代おくれの自由
時代おくれの歴史?(一九七八年)
時代おくれの歴史?(一九七八年)
時代おくれの歴史?(一九七八年)
時代おくれの空想(一九五五年)
時代おくれの「正しいもの」(一九七九年)
時代おくれの時間と空間(一九五九年)
時代おくれの真面目さ(一九六八年)
時代おくれの「意味」(一九七二年)
時代おくれの利用(一九七九年)
時代おくれの無能力(一九七五年)
時代おくれの悪(一九六六年)
方法論的考察(一九七九年)
原注
訳者あとがき
ギュンター・アンダース[アンダース ギュンター]
1902年ブレスラウに生まれる(本名はギュンター・シュテルン)。フッサールのもとで哲学を学び、学位取得後パリやベルリンで哲学にかんする論文を書くとともにジャーナリストとして評論活動を行なう。ハンナ・アーレントと結婚し、離婚。1933年パリへ、次いで1936年にアメリカ合衆国へ亡命し、さまざまな仕事につく。とくに工場労働者としての経験は、執筆活動の重要な契機となる。1945年以降、核に反対する活動を積極的に展開し、国際的反核運動の指導者となる。邦訳された著書に、『時代おくれの人間』上下、『世界なき人間:文学・美術論集』、『異端の思想』、『塔からの眺め』(いずれも青木隆嘉訳、法政大学出版局)、『われらはみな、アイヒマンの息子』(岩淵達治訳、晶文社)などがある。アムステルダム亡命文学賞、イタリア・レジスタンス賞、批評家賞、バイエルン美術アカデミー文学賞、オーストリア文化賞、ウィーン出版文化賞、フランクフルト市アドルノ賞などを受賞。1992年12月死去。
青木 隆嘉[アオキ タカヨシ]
内容説明
原子力時代の新たな全体主義。原子力の開発と情報化をもたらした第三次産業革命後の労働と消費における人間疎外の状況を洞察。技術の専制支配を問い、変革のための哲学的指針を提示する。
目次
序論 三つの革命(一九七九年)
時代おくれの外観
時代おくれの唯物論(一九七八年)
時代おくれの製品(一九五八年)
時代おくれの人間世界(一九五八/一九六一年)
時代おくれの大衆(一九六一年)
時代おくれの労働(一九七七年)
時代おくれの機械1(一九六〇年)
時代おくれの機械2(一九六九年)
時代おくれの哲学的人間学(一九七九年)〔ほか〕
著者等紹介
アンダース,ギュンター[アンダース,ギュンター] [Anders,G¨unther]
1902年ブレスラウに生まれる(本名はギュンター・シュテルン)。フッサールのもとで哲学を学び、学位取得後パリやベルリンで哲学にかんする論文を書くとともにジャーナリストとして評論活動を行なう。ハンナ・アーレントと結婚し、離婚。1933年パリへ、次いで1936年にアメリカ合衆国へ亡命し、さまざまな仕事につく。とくに工場労働者としての経験は、執筆活動の重要な契機となる。1945年以降、核に反対する活動を積極的に展開し、国際的反核運動の指導者となる。1992年12月死去
青木隆嘉[アオキタカヨシ]
1932年福岡県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(哲学専攻)。大阪女子大学名誉教授。訳書:アーレント『思索日記』1・2(レッシング・ドイツ連邦共和国翻訳賞受賞)ほか。2016年2月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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