出版社内容情報
情報通信技術や人工知能、生殖医療、そして核エネルギーなどの高度でブラックボックス的なテクノロジーが私たちの日常生活のみならず、政治環境まで変容させ管理するようになった現代。20世紀から今日まで、科学と技術の発展は私たちにどのような抑圧や悪を、あるいは解放や幸福をもたらしてきたか。アーレントの科学技術論を縦軸に、各個別分野の探究を横軸に、14人の執筆者が現代の問題に迫る。
内容説明
情報通信技術や人工知能、生殖医療、そして核エネルギーなどの高度でブラックボックス的なテクノロジーが私たちの日常生活のみならず、政治環境まで変容させ管理するようになった現代。20世紀から今日まで、科学と技術の発展は私たちにどのような抑圧や悪を、あるいは解放や幸福をもたらしてきたか。アーレントの科学技術論を縦軸に、各個別分野の探究を横軸に、14人の執筆者が現代の問題に迫る。
目次
第1部 理論編(アーレントのテクノロジー論;科学技術は「人間」を変容させるか 全体主義と「人間の条件」;デジタル時代における「我が手の仕事」再考 触知可能な物と人間の関係;手許にないものとしてのテクノロジー)
第2部 応用編(ポスト・ヒューマニズム時代のアーレント;科学技術をめぐる市民参加の公共性 アーレントにおける地球疎外論を手がかりに;中絶規制の根拠に関する批判的考察 人間の生の始まりとアーレントの出生性;アーレント思想と生殖医療の交錯点 新型出生前診断と優生思想;アーレントにおける農業技術への問い)
第3部 シンポジウム「テクノロジーは私たちを幸福にするのか」(超スマート社会における人間の幸福 アーレントの思想を手がかりに;スマートな徳 技術と内省について;スマートさは「悪の凡庸さ」をもたらすのか;スマート社会と技術の創造性 技術のスマートさとガジェット性)
著者等紹介
木村史人[キムラフミト]
立正大学文学部哲学科准教授。博士(文学)
渡名喜庸哲[トナキヨウテツ]
立教大学文学部教授。博士(パリ第7大学)
戸谷洋志[トヤヒロシ]
立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。博士(文学)
橋爪大輝[ハシヅメタイキ]
山梨県立大学人間福祉学部准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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