出版社内容情報
野生の教養とは、農耕以前の歴史にさかのぼる、狩猟採集時代の知に基づく教養である。資本主義的・植民地主義的・官僚主義的価値観に侵された「栽培=家畜化された思考」に否を突きつけ、ブリコラージュ的発想による「野生の思考」を現代社会に復権し、飼いならされない自由な学びをつくりなおす。明治大学大学院教養デザイン研究科の多士済々の教員が問いかける、野心的な教養入門の書。
内容説明
野生の教養とは、農耕以前の歴史にさかのぼる、狩猟採集時代の知に基づく教養である。資本主義的・植民地主義的・官僚主義的価値観に侵された「栽培=家畜化された思考」に否を突きつけ、ブリコラージュ的発想による「野生の思考」を現代社会に復権し、飼いならされない自由な学びをつくりなおす。明治大学大学院教養デザイン研究科の多士済々の教員が問いかける、野心的な教養入門の書。
目次
第1部 “野生”の思考(野生の教養のために―未来のカニバリズムのためのブリコラージュ;貧乏花見のブリコラージュ;音楽における野生の教養―ブリコラージュ楽器を中心に ほか)
第2部 “野生”の政治(戦後にループする「裂け目」―林芙美子の「野性」と「生態」;クンとメ・ティ;猿は何者か―『猿の惑星』にみる人種表象;南洋の記憶―土方久功の『流木』 ほか)
第3部 “野生”の人類史(野に生きるための教養―モンゴルの遊牧知について;自然保護区域は語る;「野生」の大地に生きる「野生」の人びと―ディオールの香水、ソヴァージュの広告からみえてくるもの;技術から見た東南アジアの展開 ほか)
著者等紹介
岩野卓司[イワノタクジ]
明治大学法学部教授
丸川哲史[マルカワテツシ]
明治大学政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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