出版社内容情報
鈴木 俊洋[スズキ トシヒロ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
センケイ (線形)
7
面白さが多岐に渡っている。日常の直感から無限大の理解へどう拡張するかの模索。また、個々の数学者の直感が間主観へと社会化されるプロセス。それぞれ1つ1つが、認知科学や科学哲学へと繋がっていくものと思える話で、独立した本になりそうなほどのトピックだ。また、数学をどのように認識すれば良いかの良いヒントにもなった。多様体の理解をするとき、ℝ^n といったより手許に近いものに寄せる方法は、直感に紐づける上でも有意義なのだなということを痛感した。遠位項といった概念は四方対象という本と理解を補いあう形になって良かった。2019/08/29