内容説明
18世紀最大の啓蒙思想家の作品を集成し、国際的なディドロ復興に呼応する著作集。本巻は、哲学上の主要著作をほぼ年代順に収め、理神論から無神論へ、さらに唯物論へという大胆かつ独創的な思考の軌跡を辿る。機知と毒舌にあふれた独創的な作品群。
目次
哲学断想
盲人に関する手紙
自然の解釈に関する思索
基本原理入門
ダランベールの夢
物質と運動に関する哲学的諸原理
ブーガンヴィール旅行記補遺
女性について
哲学者とある元帥夫人との対話
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感想・レビュー
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保山ひャン
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「哲学断想」キリスト教批判から、理性と自然の調和へ。「盲人に関する手紙」生れつきの盲人が世界を感得するやりかた。「自然の解釈に関する思索」実験物理学と実験哲学。「基本原理入門」無神論。「ダランベールの夢」シャム双生児。ダランベールの夢物語というより、寝てるダランベールのかたわらで会話する人々。「物質と運動に関する哲学的諸原理」「ブーガンヴィール旅行記補遺」一夫一婦制や近親相姦のタブーを超越。「女性について」男の専横のもとの女性。「哲学者とある元帥夫人との対話」信心のうむ気違い。 ディドロ、斬新!2015/08/17