目次
モーツァルトについての社会学的考察(断念と放棄;宮廷社会における市民芸術家;“自由芸術家”へのモーツァルトの歩み;職人の芸術と芸術家の芸術;人間のうちなる芸術家;天才となる道;モーツァルトの青春時代―二つの社会のはざまに)
モーツァルトの反逆―ザルツブルクからウィーンへ(解放の実現―モーツァルトの結婚)
構想―ドラマとしてのモーツァルトの生涯(覚え書き)
メモ二篇
著者等紹介
エリアス,ノルベルト[エリアス,ノルベルト] [Elias,Norbert]
1897年ブレスラウ生まれのユダヤ系ドイツ人社会学者。地元のギムナジウムを経てブレスラウ大学に入学。そこで医学や哲学を学ぶ。第一次世界大戦では通信兵として従軍する。その後、ハイデルベルク大学でリッケルト、ヤスパースなどに哲学を学び、アルフレート・ヴェーバー、カール・マンハイムの下で社会学の研究に従事する。フランクフルト大学に移り、マンハイムの助手として働く。ナチスに追われフランスやイギリスに亡命。1954年57歳でレスター大学社会学の専任教員に任命される
青木隆嘉[アオキタカヨシ]
1932年福岡県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(哲学専攻)。大阪女子大学名誉教授。訳書:アーレント『思索日記』1・2(レッシング・ドイツ連邦共和国翻訳賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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5
モーツァルトの幼少期から結婚までを、家庭環境や時代背景と共に解説。なぜ結婚で終わりなのかわからないが。それと恥ずかしながら一般的なモーツァルトの伝記をあまり読んだことがないので、この著作が伝記と何が違うのかあんまりわからなかった。確かに”社会学的な”考察は多かったように思う。ただ、父との関係、宮廷領主との関係、この2点を軸にモーツァルトの内面的な部分にまで踏み込んでる点は面白かった。著者は高名な学者のようなので、わからなくてごめんなさい。結婚後の最も充実した時期の作品の内面と絡めて解説があったら読みたい。2018/12/29