目次
群衆
群れ
群れと宗教
歴史における群衆
権力の臓腑
生きのこる者
著者等紹介
カネッティ,エリアス[カネッティ,エリアス][Canetti,Elias]
1905年、ブルガリアのスパニオル(15世紀にスペインを追われたユダヤ人の子孫)の家庭に生まれ、少年時代をヨーロッパ各地で過ごし、ヴィーン大学で化学を専攻、のちイギリスに亡命し、群衆・権力・死・変身をテーマにした著作をドイツ語で発表。1994年8月14日チューリッヒで死去、89歳。1981年度ノーベル文学賞受賞
岩田行一[イワタコウイチ]
1930年生まれ。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。東京都立大学名誉教授。2004年9月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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つだしょ
6
引用される文献が素晴らしい。それだけ読むのも有り。さすが、ライフワークだっただけのことはあって、内容が濃い。共感できるかできないかということも重要。閉じた群衆、開いた群衆など、イメージしやすいか。人を群れとして捉えるのは、R.ドーキンスみたいなひとなら呆れるだろうが、正しいとか間違いとかではなく、作品として面白いから有り。2012/04/20
ぽん教授(非実在系)
4
エリアーデやフレイザーっぽい人類学的視点から群集を考察していく。疫病や戦乱で大量に死んでいく人も一つの目的=死へと一直線に走る群衆と捉えるなど、独特な思考法をするので、異議を感じやすいかもしれないが、新鮮で学べると思う人も多いだろう。ただ、この知見をどう使うかとなると一苦労すると思われる。2021/09/06
せみ
3
まったく不思議な本。社会学的な?群衆論・権力論を期待すると肩透かしを食らうでしょう。シンボリックなイマジネーションの世界が広がっています。2012/09/12
抹茶ケーキ
2
社会学的な分析かと思ってたけど全然違った。どうもまとめづらいけど、群衆と権力に関わるシンボルを記号学的に分析してるのかなと思った。何が言いたいのか完全にはわからないけど、何か重要なことを言ってるんじゃないかと思わせるところがフランス現代思想の人と似てるような。2015/10/07
陽香
2
201009302013/12/14