叢書・ウニベルシタス
非人間的なもの―時間についての講話 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588099212
  • NDC分類 114
  • Cコード C1310

内容説明

“非人間的なもの”とは何か?「それは人間主義が張り巡らした陰謀の網を突き破り、“人間”なるものの姿を描き出す制度を擦りぬける営みである」とする観点から、カント、ライプニッツ、フロイト、さらにはポストモダン、人間の意識と時間を論じるとともに、ニューマンの絵画、ヴァレーズの音楽といった芸術論を語る講演集。

目次

緒言 人間的なものについて
身体なしで思考することは可能か
モデルニテを書き直す
物質と時間
ロゴスとテクネー、あるいは電信
今日、時間とは
瞬間、ニューマン
崇高と前衛
「コミュニケーションを欠いた―コミュニケーション」としての何ものか
表現、現前、現前不可能なもの
言葉、スナップショット
崇高以後―美学の情況
保存と色彩
神とマリオネット
聴従
逃亡の地
ドムスと百万都市

著者等紹介

リオタール,ジャン=フランソワ[リオタール,ジャンフランソワ][Lyotard,Jean‐Francois]
1924年、ヴェルサイユに生まれる。現象学とマルクス(そして後にフロイト)を思想的源泉とし、それらの批判的再検討を通じて政治、経済、哲学、美学など多方面にわたる理論的・実践的活動を展開し、20世紀後半のフランスを代表する思想家・哲学者として広く知られている。パリ(第八)大学教授を経て、国際哲学学院長等をつとめた。『現象学』を著したのち、アルジェリアでマルクス主義の内部批判グループ「社会主義か野蛮か」に参加、戦闘的マルクス主義者として実践活動に従う。グループの内部分裂を機にパリに戻り、マルクス研究に精力的に取り組む。68年の五月革命に積極的に身を投じ、その体験の中から彼の思想的総決算ともいうべき『ディスクール、フィギュール』および『マルクスとフロイトからの漂流』を著して思想的跳躍の基盤を固め、さらに『リビドー経済』によって独自の哲学を構築した。1998年4月死去

篠原資明[シノハラモトアキ]
1950年生まれる。京都大学大学院博士課程修了。京都大学教授

上村博[ウエムラヒロシ]
1963年生まれる。京都大学大学院博士課程中退。京都造形芸術大学教授

平芳幸浩[ヒラヨシユキヒロ]
1967年生まれる。京都大学大学院博士課程修了。京都工芸繊維大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がっち

1
時間についての講話とあるが、時間については語っているのは少なかった感じがする。エクリチュールすることに特に時間を割いて述べていた。フランスの現代思想というのは難しい感じ・・・2013/05/28

アレ

1
道元読みたくなった。「書く(エクリチュールを記す)ことこそ抵抗」2011/01/07

mascuma

0
「瞬間、ニューマン」「崇高と前衛」2020/12/19

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