内容説明
1981年ミッテラン大統領の登場によって社会党首班政権が成立した政治状況下で、アクチュアルな問題にかかわりながら、資本の論理と言語=文化の位相を根底から捉えなおし、1960年代後半以降の政治、経済、社会、文化の諸問題について論じる。高度情報化社会における「知識人=普遍的理念」神話の崩壊現象と、“知”の自由な実験的試みにポストモダンの可能性をさぐる。『ポスト・モダンの条件』の姉妹篇に位置づけられる論文集。
目次
1 知識人の終焉
2 争異
3 非‐文化政策のために
4 新しいテクノロジー
5 ヴィトゲンシュタイン、“以後”
6 知的流行
7 ポストモダン問題への軽やかな補遺
著者等紹介
リオタール,ジャン=フランソワ[リオタール,ジャンフランソワ][Lyotard,Jean‐Francois]
1924年、ヴェルサイユに生まれる。現象学とマルクス(そして後にフロイト)を思想的源泉とし、それらの批判的再検討を通じて政治、経済、哲学、美学など多方面にわたる理論的・実践的活動を展開し、20世紀後半のフランスを代表する思想家・哲学者として広く知られている。パリ(第八)大学教授を経て、国際哲学学院長等をつとめた。『現象学』を著したのち、アルジェリアでマルクス主義の内部批判グループ「社会主義か野蛮か」に参加、戦闘的マルクス主義者として実践活動に従う。グループの内部分裂を機にパリに戻り、マルクス研究に精力的に取り組む。68年の五月革命に積極的に身を投じ、その体験の中から彼の思想的総決算ともいうべき『ディスクール、フィギュール』および『マルクスとフロイトからの漂流』を著して思想的跳躍の基盤を固め、さらに『リビドー経済』によって独自の哲学を構築した。1998年4月死去
原田佳彦[ハラダヨシヒコ]
1944年東京生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科(哲学)修士課程修了。哲学・フランス文学専攻。学習院大学フランス文学科教授
清水正[シミズタダシ]
1953年東京生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科(フランス文学)博士課程満期退学。フランス文学専攻。学習院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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