出版社内容情報
第1回アドルノ賞受賞 食事作法や礼儀・振舞の変遷を綿密にあとづけ,自己抑制の深化・拡大を社会構造との連関のうちに展望。文明化の長大な波動をとらえる。
目次
第1部 「文明化」と「文化」という概念の社会発生について(ドイツにおける「文化」と「文明化」の対立の社会発生について;フランスにおける「文明化」の概念の社会発生について)
第2部 人間の風俗の独特の変化としての「文明化」について(「礼儀」という概念の歴史について;中世の社交形式について;ルネッサンスにおける人間の振舞いの変化の問題;食事における振舞いについて;生理的欲求に対する考え方の変遷;洟をかむことについて;つばを吐くことについて;寝室における作法について;男女関係についての考え方の変遷;攻撃欲の変遷について;騎士の生活)
著者等紹介
エリアス,ノルベルト[エリアス,ノルベルト][Elias,Norbert]
1897年ブレスラウ(現ポーランド)生まれのユダヤ系ドイツ人の社会学者。ブレスラウ、フライブルク、ハイデルベルクの各大学で医学・哲学・心理学を修め、ヤスパース、フッサールらに学ぶ。フランクフルト大学で教鞭をとった後、パリ、ロンドンで教職につき、ガーナ大学教授もつとめた。フランクフルト大学名誉教授。1977年に第1回アドルノ賞を受賞。1990年死去
赤井慧爾[アカイケイジ]
1956年大阪大学文学部修士課程修了。大阪大学名誉教授
中村元保[ナカムラモトヤス]
1960年大阪大学文学部修士課程修了。梅花女子大学学長
吉田正勝[ヨシダマサカツ]
1952年東京大学独文科卒業。大阪大学名誉教授
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