出版社内容情報
臣籍に降下された源氏の生き方をたどりつつ,聖なるものを侵犯させ,俗なるものと関わらせることによって,源氏の人間像の変容を図る紫式部の作者意識を読みとる。
内容説明
〈聖なるもの〉を侵し、〈俗なるもの〉とかかわる光源氏の生き方のうちに、紫式部における〈物語の方法〉を読む。源典侍の烏滸をめぐる小論を付す。
目次
1 光源氏像試論(問題の所在―源氏物語をどう読むか;聖なるものとそれを揺るがすもの―桐壺の巻と賢木の巻;貴と俗と賤―須磨・明石の巻の源氏;公から私への道筋―薄雲・若菜下・柏木の巻にみる;須磨・明石の巻の底にあるもの)
2 紅葉賀の巻の一挿話―源典侍の烏滸考
感想・レビュー
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maekoo
6
法政大学大学院人文科学研究科修士の研究家で同大学中学・高校国語科教員(1989年現在)でもある熊野氏の源氏物語論。 良く研究されていて自分も読んだ源氏物語研究家の論文や参考文献を読み込んでいて源氏物語が持つ「聖」なる部分と「俗」なる部分を光源氏の生き方から論じている。 之迄小生も読んだ古典や源氏物語に造詣の有る教授や研究者達の論や原文・近代の研究書も引用しながら源氏物語の面白さを追求している。 特に面白かった論は須磨・明石の巻を住吉大社神代記との絡みで分析した論と源典侍の分析論文で他に無く一読の価値あり!2026/03/17




