出版社内容情報
貞門俳諧の祖として,また林羅山と並び近世前期の二大啓蒙家の一人として知られる松永貞徳。その文学と思想の庶民性を,出自,師友関係,信仰生活の内に追求する。
内容説明
貞門俳諧として一代を築いた貞徳の文学の庶民性を、その出自、師友関係、啓蒙思想、法華経への傾倒等の内に探る。
目次
第1章 松永貞徳を育んだ環境(松永貞徳の『戴恩記』;松永昌三の『家譜』)
第2章 自立の時代(新しい時代;地上の権力と貞徳;松永昌三と貞徳―白川日題派をめぐって)
第3章 近世庶民文学の誕生(俳諧の確立;最晩年の貞徳)
松永貞徳略年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
166
貞徳は23才の時、吉田山にあった幽斎の閑居に通い、古今伝受が神道と習合されていく場に居合わせて、知識の神秘化、売買に近い過去のあり方をまやかしと考えた。が、彼はそう思いつつ古今伝受の新しい道を模索し、師もそれを扶けたのである。幽斎に師事して精進し、古今伝受の詳細を披瀝された。幽斎は文武両道に生きた万能人だが、貞徳は市井人として実際的な芸を身につけていこうとした。彼はまた宋学を現実に根づかせた藤原惺窩との交流から、確かな見識を掴み取った。現実から遊離した学問芸術は、彼らによって地に足をつけていったのだろう。2024/08/29
ブルーローズ
1
貞門俳諧の祖、松永貞徳について、人生を軸に研究している本。貴族文化を庶民に橋渡した立役者の一人のことが読みやすく書いてあります。ただし、人名、用語の注釈はありません。2010/01/19
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