出版社内容情報
貞門俳諧の祖として,また林羅山と並び近世前期の二大啓蒙家の一人として知られる松永貞徳。その文学と思想の庶民性を,出自,師友関係,信仰生活の内に追求する。
内容説明
貞門俳諧として一代を築いた貞徳の文学の庶民性を、その出自、師友関係、啓蒙思想、法華経への傾倒等の内に探る。
目次
第1章 松永貞徳を育んだ環境(松永貞徳の『戴恩記』;松永昌三の『家譜』)
第2章 自立の時代(新しい時代;地上の権力と貞徳;松永昌三と貞徳―白川日題派をめぐって)
第3章 近世庶民文学の誕生(俳諧の確立;最晩年の貞徳)
松永貞徳略年譜