教養選書<br> 喜劇とエコロジー―サバイバル原理の探求

教養選書
喜劇とエコロジー―サバイバル原理の探求

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784588050657
  • NDC分類 901.2

出版社内容情報

『神曲』『ハムレット』 等の古典に生態学の原理を探り,悲劇ではなく喜劇が,牧歌調ではなく悪漢小説調こそが人類生残りの可能性を拓くと説く,文学的エコロジー。

内容説明

悲劇や人文主義、牧歌調のユートピア願望といった、ヨーロッパの高尚な精神的伝統こそが、今日の自然環境と地球生態系の破壊を引き起こし、人類の危機を招くに至った。破産しつつあるこの伝統を超えて、われわれは、適応と融和の芸術としての喜劇、そのピカレスク的戦略を蘇らせねばならない。明快な独創的視点から、西欧文学を中心にサバイバルの原理を追求し、詩とドラマと思想の遺産に立脚した新しいエコロジーを提唱する。

目次

1 文学的エコロジー序論
2 喜劇の様式
3 文学における悲劇と生態学における破局
4 ハムレットと動物たち
5 パストラルとピカレスク
6 生態学的美学
7 環境倫理の諸要素
8 ダンテの『神曲(コメディ)』の喜劇(コメディ)
9 地球の内なる空

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

武井 康則

7
著者は野生生物管理学の後、英文学に転向。生物の視点で考察する。ギリシャ哲学からキリスト教の世界で悲劇は崇高なものとされたが、悲劇は運命、環境、自然に抗う。目標があり理想を求めて変革を希求する。同じジャンルに田園小説、パストラルがある。その対極は喜劇であり、運命を受け入れ、笑い飛ばす。同系列にピカレスク、悪漢小説がある。現在のこの自然、環境破壊の中でどちらの文学が崇高かを考えれば答えは当然となる。2025/06/27

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