内容説明
単純でありながら人をひきつける子どもたちの絵は、何を反映しているのか。それは、彼らの情緒やパーソナリティの指標となるのだろうか。本書は、子どもの描画研究の歴史におけるさまざまなアプローチを紹介し論評しながら、描画とは何か、子どもたちはなぜ描くのかをさぐり、描画過程の役割と、その作品にあたえる影響の重要性、子どもたちが描画のなかに提示するゆたかな情報に着目して、児童画研究の将来を展望する。心理学専攻の研究者や学生はもとより、美術学校や幼稚園の先生・保育士のための描画心理学入門。
目次
第1章 歴史と理論的概観
第2章 子どもの描画の特徴
第3章 描画とは何か
第4章 なぜ子どもは描画するのか?
第5章 描画過程とその効果
第6章 描画のなかに提示されているのはどんな情報か?
第7章 描画の感情表現の側面
第8章 特異な描画発達
第9章 芸術としての子どもの描画
第10章 結論と将来の方向
著者等紹介
トーマス,グリン・V.[トーマス,グリンV.][Thomas,Glyn V.]
フリーマンの業績をうけつぐ現代イギリスの心理学者。バーミンガム大学の心理学講師を務める
シルク,アンジェル・M.J.[シルク,アンジェルM.J.][Silk,Ang`ele M.J.]
フリーマンの業績をうけつぐ現代イギリスの心理学者。バーミンガム大学の名誉研究員を務める
中川作一[ナカガワサクイチ]
1925年東京都に生まれる。1950年早稲田大学文学部哲学科心理学専攻卒業(青年心理学・絵画と知覚・社会心理学)。現在、法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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