内容説明
人は、いつから誕生日を祝うようになったのか?誰も自分の年齢を、ましてや他人の年齢を気にすることのなかった19世紀前半以前から、年齢が社会の諸制度と結びついて、年齢差別(エイジズム)を生み出すにいたった今日まで、アメリカ文化における年齢意識の変遷を描く。教育、教育、医療、労働から大衆文化にもわたって、豊富かつ広範な資料を駆使して年齢と社会・文化のかかわりを跡づけた本書は、超高齢社会を前にしたわが国の読者にも多大の示唆を与える。
目次
1 ぼやけた年齢差―一八五〇年以前のアメリカ社会
2 年齢階級の起源―医学と教育
3 年齢規範とスケジュール化―一八九〇年代
4 年齢規範の強化―一九〇〇年~一九二〇年
5 同輩仲間社会の出現
6 年齢相応の振る舞い―一九〇〇年~一九三五年の文化
7 アメリカのポピュラー音楽にみられる年齢意識
8 過去四、五十年間の継続性と変化
著者等紹介
チュダコフ,ハワード・P.[チュダコフ,ハワードP.] [Chudacoff,Howard P.]
現代アメリカの歴史学者。現在、ブラウン大学教授
工藤政司[クドウマサシ]
1931年に生まれる。1958年、弘前大学文理学部卒業。元東京国際大学経済学部教授
藤田永祐[フジタエイスケ]
1963年、東京大学文学部英文科卒業。1967年、同大学大学院英語英文学修士課程修了。現在、獨協大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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