出版社内容情報
人類の起源をめぐる論争の紆余曲折をたどりながら、食糧生産・神々の誕生・暴力・環境破壊という人類永遠のテーマを発掘する
内容説明
科学ジャーナリストとしての広い視野と該博な知識をもとに、人類の誕生から旧石器時代に至る膨大な時間の流れを人間生活の営みの歴史として描き出す。広範な考古学の研究成果を俯瞰する立場から、個々の成果を比較考量しつつ先史時代の全体像を再構築する。人類の起源をめぐる論争の紆余曲折をたどり、食糧生産・神々の誕生・暴力・環境破壊という人類永遠のテーマを発掘する“先史考古学”入門の書。
目次
最初の人間たちはいたのか
五〇万年前の偉大な発明
ネアンデルタール人の最期
フリントの道
マドレーヌ文化の人々と共に暮らして二〇年
潟湖のほとりでの一万五〇〇〇年
最初の農民の謎
先史時代の刈り入れ
神々の誕生
石斧の地方で
メソポタミア―オベイドの場合
前三千年紀の危機
金属のはじまり
暴力の痕跡
インダス―谷間の豊饒のとき
著者等紹介
サン=ブランカ,アンリ・ド[サンブランカ,アンリド][Saint‐Blanquat,Henri de]
1929年生まれのフランスの科学ジャーナリスト。先史時代の考古学に通暁し、啓蒙的な記事や著書等で知られる。世界各地の先史遺跡を訪ね、考古学の研究成果全体を俯瞰できる立場から、孤立した各分野の研究成果を相互に結びつけ、比較考量しつつ先史学の全体像を構築している。専門的な知識をわかりやすく伝えるジャーナリストとして、多くの読者をもつ
大谷尚文[オオタニナオフミ]
1947年生。東北大学文学部卒業。石巻専修大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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