りぶらりあ選書
最古の料理

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  • サイズ B6判/ページ数 238,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588022180
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0322

出版社内容情報

アッシリア学の第一人者であるとともに料理愛好家でもある著者が楔形文字で書かれたレシピを解読して,最古の料理の素材と調理用具からテクニックまでを復元する。

内容説明

アッシリア学の第一人者であるとともに料理愛好家でもある著者が、楔形文字で記された最古のレシピを解読して、そのテクニックから材料と道具におよぶ具体像に迫る。死すべき存在(人間)の食べ物と、不死を可能にする神の食べ物とを区別する独特の神話構造にも言及した本書は、料理を手がかりとしたメソポタミア文化論でもある。

目次

古代メソポタミアの料理と食卓
舞台・背景・人々
資料
食物と食

加熱
かまと料理用具
脂肪分を含む煮込みスープによる間接加熱法
下ごしらえ
冷たい料理
温かい料理
料理人と料理の伝統
飲み物
食事と宴
神々の食卓
死者の食卓
食べること、生そして死

著者等紹介

ボテロ,ジャン[ボテロ,ジャン][Bott´ero,Jean]
1914年、南フランスのニース近郊に生まれる。はじめカトリック・ドミニコ会修道院付属の神学校で聖書学、哲学等を修めるが、やがてパリ国立高等研究院のR.ラバット教授の指導のもとにアッカド語、メソポタミア文献・歴史学を学び、フランス国立科学研究機関研究員を経て1958年よりパリ国立高等研究院教授

松島英子[マツシマエイコ]
1948年生まれ。東京芸術大学美術学部芸術学科、同大学院において美術史を専攻した後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等研究院においてアッシリア学を学ぶ。富山大学助教授、中近東文化センター研究員、中京女子大学人文学部教授を歴任。現在、法政大学講師
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kouro-hou

29
比較的近年解読された古代メソポタミアのレシピの断片等の資料から、メソポタミア料理の全体像や文化をつかみとろうという本。発見されたのはこれだけ、というレシピは約40点。ほぼ全部煮込み料理で、大量の不明食材、破損不明部分多数なのだが、土鍋と鉄鍋を使い分けて煮る前に肉に焼き目を付けたりとか、鳥のパン包み焼き(上下で違う生地を使う)、下味下ごしらえみっちりとか、盛り付けも凝ってみたりと、退化して申し訳ありません!という気分になりますw 砕いたポロネギ&にんにくコンビも出現率高くて好感がもてます。これはいい本です。2018/11/04

shizuca

5
すごい本。なにがすごいって、本当に料理についてしか書いてない。遥か昔の人間の日常が文字として残っていてそれが解読できて私達が理解できることがまずすごいことだと思う。何をどんなふうに調理していたか、調べてみようと思った著者がそれまたすごい。ネギをたくさんつかっていた、とか煮込み料理が多かったとかパンの種類だけでかなりの数あったとか、【遠い過去の人たち】が近くなった気もします。こういう角度からの歴史楽しいですね。教科書ででてくるニネヴェもでてきたしアッシリアとかあのあたりの歴史も詳しくて楽しく読ました。2017/09/15

Uzundk

4
紀元前1600年からすでに下ごしらえやら香料やらが発達し見事に調理して食べていた。残されている資料からどのような生活をしていたのかを想像するのはとても面白い。アッシリア学の人というのもあって生活や文化背景似も立ち入って話が巡っており興味深い。やはり美味しい食べ物こそが生を作るのだ。美味しく食べよう。2015/11/11

すがし

4
考証は緻密で本格的だが、著者のユーモア溢れる文体に助けられすいすい読める。メソポタミアってまるきりなじみがなく思えるが、肉の煮込みスープをにんにくや玉ねぎで味付け、って現代でも十分通用する料理だと思う。2010/07/05

sfこと古谷俊一

3
現存最古のまとまったレシピ他の粘土板文書や発掘成果を元に、古代メソポタミアの料理と食事について探る。2008/12/01

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