出版社内容情報
「同性愛」という語が英語圏に登場して百年を経た現代，「同性愛」現象を一つの文化的装置として捉え，古代ギリシア世界に踏み入り男性文化の恋愛学を説き明かす。
内容説明
古代ギリシア世界における男性文化のエロティシズム。
目次
同性愛の百年間
「同性愛」―文化的装置として「リチャード・シュナイダーとの対話」
ギリシア的愛についての二つの見解―Ｈ・パッツァーとＭ・フーコー
英雄とその親友
民主的身体―古典期アテネにおける売春と市民権
なぜディオティマは女性なのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柳瀬敬二
3
厳格な父系社会だったギリシャでは、成年男子の自立性を維持するために様々な方策が講じられ、性愛ですらも社会的関係とは無縁ではいられなかった。19世紀後半の西洋で構築された、同性愛と異性愛というカテゴリーで考えがちな我々とは大きく異なった世界観。2013/12/23
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