内容説明
本巻では、『資本論』の貨幣理論、信用理論を検討・批判し、さらに資本主義的企業経営、とくに企業計算の問題を、利潤予測や投資戦略にも立ち入って追究する。発達した資本主義社会の現実を直視しつつ、「人間的必要を満たす社会主義」を模索するための足場を固めるべく、大胆に既成の体系に挑んだ注目の現代経済学批判、全2巻完結。
目次
第1部 貨幣と金融機関(貨幣―その定義と諸機能;貨幣の各機能の地位;貨幣の諸形態;物々交換と貨幣による交換;貨幣の流通;信用、金融市場および金融機関)
第2部 企業と資本主義的計算(イデオロギーとしての計算;資本主義的計算の一般理論についての諸問題;企業計算と生産方法;普遍的計算主体としての企業についての批判;企業計算と資金源泉;再生産価格理論としてのスラッファ・モデル)