出版社内容情報
実存哲学から出発し、近代の自然観に異議を呈する独自の生命哲学を展開したハンス・ヨーナス。脳死、臓器移植、遺伝子操作、クローン技術──人間の生死に介入する医療技術の倫理的問題にいち早く理論的な考察を加えたその論考が、開発すれば使用せずにはいられなくなる科学技術の魔力から人間を取り戻す警鐘として現代に甦る。古典的名著『責任という原理』(1979年)の応用・実践篇をなす論集(1985年)を全訳。
【目次】
凡 例
はじめに
第1章 現代の技術は、なぜ、哲学の対象となるのか
第2章 現代の技術は、なぜ、倫理学の対象となるのか
第3章 未来に踏み入る敷居のうえで──きのうの価値とあすの価値
第4章 価値自由な科学と責任──研究の自己検閲か
第5章 研究の自由と公共の福祉
第6章 医学の進歩に奉仕して──ひとを被験者とする実験について
第7章 医術と人間の責任
第8章 人間をクローニングするにまかせてよいか──優生学から遺伝子工学へ
第9章 微生物、配偶子、接合子──創造主という、人間の新たな役割について。承前
第10章 脳死と人間臓器バンク──死の実用主義的な再定義について
第11章 死を引き延ばす技術と死ぬ権利
第12章 責任という原理についての公開の対話から
a パネルディスカッション(一九八一年)「技術文化の可能性と限界」
b インタビュー(一九八一年)「疑わしき場合は自由を支持する側に立つのか」
収録論文の初出一覧
訳 注
解題 『技術・医療・倫理学』はどういう意味で『責任という原理』の実践なのか
訳者あとがき
人名索引/事項索引
内容説明
『責任という原理』の実践篇。実存哲学から出発し、近代の自然観に異議を呈する独自の生命哲学を展開したハンス・ヨーナス。脳死、臓器移植、遺伝子操作、クローン技術―人間の生死に介入する医療技術の倫理的問題にいち早く理論的な考察を加えたその論考が、開発すれば使用せずにはいられなくなる科学技術の魔力から人間を取り戻す警鐘として現代に甦る。古典的名著『責任という原理』(1979年)の応用・実践篇をなす論集(1985年)を全訳。
目次
現代の技術は、なぜ、哲学の対象となるのか
現代の技術は、なぜ、倫理学の対象となるのか
未来に踏み入る敷居のうえで―きのうの価値とあすの価値
価値自由な科学と責任―研究の自己検閲か
研究の自由と公共の福祉
医学の進歩に奉仕して―ひとを被験者とする実験について
医術と人間の責任
人間をクローニングするにまかせてよいか―優生学から遺伝子工学へ
微生物、配偶子、接合子―創造主という、人間の新たな役割について。承前
脳死と人間臓器バンク―死の実用主義的な再定義について
死を引き延ばす技術と死ぬ権利
責任という原理についての公開の対話から
著者等紹介
ヨーナス,ハンス[ヨーナス,ハンス] [Jonas,Hans]
1903年にドイツの裕福なユダヤ人家庭に生まれる。学生時代にシオニズム運動に参加。ハイデガー、ブルトマンのもとでグノーシス思想研究によって学位取得。ナチスの政権掌握の年、ドイツを出国し、イギリスをへてパレスチナに移住。第二次世界大戦が勃発するとイギリス軍に志願。戦後はイスラエル独立をめぐる第一次中東戦争に従軍後、イスラエルを出てカナダに渡り、その後アメリカ合衆国でニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ校教授を務めた。目的論的自然観による生命哲学を展開し、生命倫理学の研究拠点ヘイスティングズ・センター研究員を務め、人間を対象とする技術操作に警告を発する。地球規模での環境破壊に抗して未来に人類を存続せしめる現在世代の責任を説く責任原理によって世界的に知られるにいたる。1993年没
品川哲彦[シナガワテツヒコ]
1957年生。哲学・倫理学専攻。京都大学大学院博士後期課程修了。京都大学博士(文学)。関西大学名誉教授
盛永審一郎[モリナガシンイチロウ]
1948年生。哲学・倫理学専攻。東北大学大学院博士後期課程退学。小松大学大学院客員教授、富山大学名誉教授
山本達[ヤマモトタツ]
1941年生。哲学・倫理学専攻。東北大学大学院博士後期課程退学。福井大学名誉教授
吉本陵[ヨシモトシノグ]
1978年生。哲学・倫理学専攻。大阪府立大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。大阪公立大学非常勤講師
宮島光志[ミヤジマミツシ]
1958年生。哲学・倫理学専攻。東北大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、法政大学国際日本学研究所客員所員、長野保健医療大学学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



