出版社内容情報
H.アリソン、R.ピピン、D.ザハヴィをはじめとする英語圏の代表的な研究者が集結。カント、フィヒテ、ヘーゲル、ニーチェ、フッサール、ハイデガー、メルロ=ポンティ、ヴィトゲンシュタインなどの近現代哲学はなぜ、そしていかなる方法で超越論的な問いの次元を切り拓いてきたのか。超越論哲学の歴史的変遷とその主要な形而上学的・倫理学的企図の解明を試みた全16章の本格的論集。
【目次】
序論 超越論的転回 【セバスチャン・ガードナー】
1 超越論的実在論から超越論的観念論へ──カントにおける「超越論的転回」の本質と意義 【ヘンリー・E・アリソン】
2 超越論的転回とカントの観念論を調停することについて 【カール・アメリクス】
3 カント、自然主義、実践理性の射程 ポール・アベラ】
4 超越論哲学の「総合的‐生成的方法」──カントの問い/フィヒテの答え 【ダニエル・ブリージール】
5 フィヒテの反懐疑論的プログラム──一七九四年から一八〇一/二年の知識学叙述におけるフィヒテの反懐疑論的戦略 【ロルフ・ペーター・ホルストマン】
6 フィヒテの超越論的倫理学 【ポール・ガイヤー】
7 有限的観念論と絶対的観念論──超越論的ヘーゲルと形而上学的ヘーゲル 【ロバート・ピピン】
8 ヘーゲルの 『精神現象学』 は超越論的論証をしている論文なのか 【スティーヴン・ホールゲイト】
9 ニーチェ思想における超越論的局面、存在論的コミットメント、自然主義的要素 【ベアトリス・ハン=パイル】
10 フッサールと超越論的なもの 【ダン・ザハヴィ】
11 現象学と超越論哲学──意味を主題的にすること 【スティーヴン・クローウェル】
12 ハイデガー 非覆蔵性と正確性──『存在と時間』 における超越論的現象学 対 解釈学的現象学 【テイラー・カーマン】
13 『存在と時間』における超越論的現象学 対 解釈学的現象学 【クリスティーナ・ラフォン】
14 メルロ=ポンティの超越論的知覚論 【セバスチャン・ガードナー】
15 「どうしようもなく奇妙」──バーナード・ウィリアムズによる超越論的観念論者としてのウィトゲンシュタインの肖像 【スティーヴン・マルホール】
16 ストア派の超越論主義とオイケイオーシス論 【ウェイン・M・マーティン】
訳者あとがき 【中村拓也】
索 引



