叢書・ウニベルシタス<br> ダーウィンの隠された素顔―人間の動物性とは何か

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叢書・ウニベルシタス
ダーウィンの隠された素顔―人間の動物性とは何か

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  • サイズ 46判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588011771
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C1340

出版社内容情報

ダーウィンの進化論は旧来の自然科学のみならず哲学・宗教・政治経済をはじめとする人文社会科学の諸概念をも刷新したが、ダーウィン自身の意に反してその自然選択と競争の原理は曲解され、やがて悪しき優生思想や新自由主義的思考を生み出していった。著名な動物行動学者が社会進化論の犯した誤りを糺し、動物としての人間が生まれもつ協同・利他的本能の秘められた可能性を示すアクチュアルなダーウィン論。

内容説明

いま明かされる進化論の真実。自然科学のみならず人文・社会科学の諸概念をも刷新した進化論は、同時に多くの誤読・曲解にさらされ、悪しきイデオロギーの源泉ともなった。著名な動物行動学者が社会ダーウィニズムの過ちを糺し、人間が生まれもった協同・利他的本能によって競争原理を補完する方途を示す、アクチュアルなダーウィン論!

目次

第1章 進化の発明(「落ちこぼれ」のとんでもない考え;ミステリーのミステリー;“大建築家”のプラントは何だったか?;尺度とパラダイムを変えなくてはならない;誰が進化を発見したのか?)
第2章 社会ダーウィニズム(北アメリカの資本主義;フランスにおける生物学的レイシズムの創設;イギリスの優生学;ドイツのナチズム;生存闘争)
第3章 ダーウィン社会主義(イギリスのマルクス主義;ソ連のルイセンコ主義;ヨーロッパのアナキズム;利他行動の生物学;先天性か後天性か?;社会生物学という爆弾)
第4章 ダーウィニズムの社会的射程(インテリジェント・デザインの祖先としての自然神学;悪魔の福音;不道徳な学説;ダーウィニズムの道徳的射程)
第5章 ダーウィン的社会(資本主義社会の反映;ダーウィン左派;ダーウィン右派か?;人間的例外とは何か?;真のダーヴィンとは何者か?)

著者等紹介

ジュヴァンタン,ピエール[ジュヴァンタン,ピエール] [Jouventin,Pierre]
1942年、マルセイユ生まれの動物行動学・生態学者。モンペリエ第2大学にて博士号を取得。1985年よりフランス国立科学研究センター(CNRS)のシゼ生物学研究センター所長を務める。特に鳥類と哺乳類および南極の生態学を専門とし、ペンギンの研究で知られる

杉村昌昭[スギムラマサアキ]
1945年生まれ。龍谷大学名誉教授。フランス文学・現代思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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buuupuuu

20
私たちは、競争的な世界を生きるエゴイスティックな存在として生まれついているのだろうか。必ずしもそうではない。私たちは社会的本能を有しており、協力すべきことを知っているからである。ダーウィンは、自然神学と呼ばれる思考を転覆させた。つまり、自然から神の意図や計画を読み取ることはできないということである。これは、事実だけから目的や価値を導くことはできないという思考の一つの形なのではないか。科学的事実を踏まえなければルイセンコのような馬鹿げた事態に陥るが、事実そのものが私たちの為すべきことを定める訳ではない。2024/11/27

Re哲学入門者

3
ダーウィンの進化論をめぐる歴史を遡りながらダーウィンの性格や考え方を模索する本。進化論がどのようにして社会ダーウィニズム、社会主義へとつながっていったのかが面白かった。人間的例外に関する考え(人間は遺伝学的には猿に近いが、生態学的には狼に近い、いわば社会性肉食哺乳類の生き方を持った唯一の霊長類である)が仮説ではあるが、ビビッときた。2025/01/23

kentake

2
ダーウィンの進化論は、日本では広く受け入れられているが、神の存在を絶対視するキリスト教世界では、そう簡単にはいかない。進化論と神の存在を両立させるインテリジェント・デザインといった理論が議論されたり、アメリカの一部地域では現在でも学校で進化論を教えることが禁止されている。 進化論は、人文・社会科学の分野にも大きな影響を及ぼし、クロポトキンが進化論を社会主義に結びつけた他、悪しきイデオロギーの源泉として曲解されることも多かった。 本書では、そのような議論を嫌ったダーウィンの人物像についても考察されている。2025/05/01

Sunekosuring

0
図書館本。想像していた内容とは違ったが非常に面白かった。進化論の本というより進化論が思想家や政治家に与えた影響を前半で扱い、後半ではダーウィンがでは実際にはどういう思想を持っていたかを探っていく。常識を覆す考え方は反発を生むが同時に各人の思想に都合よくつかわれる。ダーウィン自身は晩年まで自身の考え方を明確にはしなかった。信心深い家族との軋轢を避け不毛な論争に巻き込まれないためだ。人が動物であるというのは日本人にはそう反発されないように思うが、一神教の人々は神の似姿である人を零落させる考え方となる。2024/12/05

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