出版社内容情報
失われたジャンル、失われた歌を書き直しては変容させ、現代によみがえらせる詩人にして、デリダに師事した哲学者でもあるフィリップ・ベック。その作品世界と音楽的なポエジーの観念をランシエールが読み解く。グリム童話やラブレーの物語を他に類をみない言語の操作で圧縮し、濃縮し、脱-散文化するベックの単独性=かけがえのなさをめぐる、ふたつの詩論とふたつのディスカッションを収録するモノグラフィ。
内容説明
“かけがえのなさ”をめぐる詩論。失われたジャンル、失われた歌を書き直しては変容させ、現代によみがえらせる詩人にして、デリダに師事した哲学者でもあるフィリップ・ベック。その作品世界と音楽的なポエジーの観念をランシエールが読み解く。ふたつの詩論とふたつのディスカッションを収録するモノグラフィ。
目次
超越論的な屠牛儀式についてのノート
ポエジーから詩へ
付録 フィリップ・ベック『民謡』(抄)
ディスカッション
フィリップ・ベックとの対話
著者等紹介
ランシエール,ジャック[ランシエール,ジャック] [Ranci`ere,Jacques]
1940年、アルジェに生まれる。パリ第8大学哲学科名誉教授。1965年、師のL.アルチュセールによる編著『資本論を読む』に参加するが、やがて決別。1975年から85年まで、J.ボレイユ、A.ファルジュ、G.フレスらとともに、雑誌『論理的叛乱』を牽引。現在に至るまで、労働者の解放や知性の平等を主題に、政治と芸術をめぐる独自の哲学を展開している
〓山花子[タカヤマハナコ]
1987年生まれ。博士(学術)。専門はフランス思想。現在、東京大学東アジア藝文書院(EAA)特任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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