出版社内容情報
解釈学(Hermeneutik)とはどのような思考の方法なのか。日常のあらゆる事象の意味を理解し、言葉や記号を翻訳することそれ自体の意味や作用を吟味するこの学問的構えは、ギリシャ・ラテン以来の西洋哲学の伝統に根ざし、近代以降はシュライアーマッハー、ディルタイ、ハイデガー、ガダマー、リクールらのテキスト解釈の技法に結実してきた。そのエッセンスを初心者にも分かりやすく記述した格好の導入書。
内容説明
理解、意味、翻訳とは何か?解釈学(Hermeneutik)とはどのような思考の方法なのか。日常のあらゆる事象の意味を理解し、言葉や記号を翻訳することそれ自体の意味や作用を吟味するこの学問的構えは、ギリシャ・ラテン以来の西洋哲学の伝統に根ざし、近代以降はシュライアーマッハー、ディルタイ、ハイデガー、ガダマー、リクールらのテキスト解釈の技法に結実してきた。そのエッセンスを初心者にも分かりやすく記述した格好の導入書。
目次
第1章 概説 解釈学は何のために
第2章 解釈学へのアプローチ(人間的なものの理解;出発点としての言語;精神科学と自然科学)
第3章 解釈学のパースペクティヴ(理解;意味―意図されたもの;「内なる言葉」;解釈学の範例としての翻訳)
第4章 解釈学の立場(解釈学の歴史について;フリードリヒ・D・E・シュライアーマッハー―文法的解釈および「心理学的」解釈;ヴィルヘルム・ディルタイ―生の表現の理解;ハンス=ゲオルク・ガダマー―作用史の観点;簡単な総括と継続する問い)
第5章 現在は他者の理解(テキストを解釈する―たとえば、リテルの『慈しみの女神たち』;われわれは他なる文化を理解しているか)
著者等紹介
ダンナー,ヘルムート[ダンナー,ヘルムート] [Danner,Helmut]
1941年ポーランドのタルノヴィッツに生まれる。ミュンヘン大学に入学、1970年に哲学で博士号取得。1983年に大学教授資格を得、同年『責任と教育学―意味に定位した教育学に関する人間学的倫理学的研究』を出版。客員教授としてカナダやアフリカの大学で教えた後、1986年以降は大学での教授活動を辞し、ハンス・ザイデル財団のエジプト、ケニア、ウガンダの代表事務所長を務める。2012年には京都・大阪を訪れ、日本の研究者とも交流した
山〓高哉[ヤマザキタカヤ]
1940年奈良県生。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。京都大学名誉教授、大阪総合保育大学名誉学長
高根雅啓[タカネマサヒロ]
1968年秋田県生。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(教育学)。大阪公立大学国際基幹教育機構教授
弘田陽介[ヒロタヨウスケ]
1974年大阪府生。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。大阪公立大学大学院文学研究科教授
田中潤一[タナカジュンイチ]
1977年京都府生。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。関西大学文学部総合人文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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