出版社内容情報
哲学史上、美と崇高の主題をめぐる記念碑的なテクストとなった『判断力批判』。理性・悟性・構想力、趣味と合目的性、快と不快、美感的なものと共通感覚などの近代的概念は、超越論的反省のなかで道徳や倫理といかなる関係を結んだのか。晩年のリオタールが、難解で知られる「崇高の分析論」の諸節に焦点をあて、三批判書とともに徹底読解したスリリングな講義録。
内容説明
哲学史上、美と崇高の主題をめぐる記念碑的なテクストとなった『判断力批判』。理性・悟性・構想力、趣味と合目的性、快と不快、美感的なものと共通感覚などの近代的概念は、超越論的反省のなかで道徳や倫理といかなる関係を結んだのか。晩年のリオタールが、難解で知られる「崇高の分析論」の諸節に焦点をあて、三批判書とともに徹底読解したスリリングな講義録。
目次
第1章 美感的反省
第2章 崇高と趣味の比較
第3章 崇高のカテゴリー的検証
第4章 数学的総合としての崇高
第5章 力学的総合としての崇高
第6章 異質性の複数のしるし
第7章 美と崇高における美感的なものと倫理的なもの
第8章 趣味の伝達
第9章 崇高な感情の伝達
著者等紹介
リオタール,ジャン=フランソワ[リオタール,ジャンフランソワ] [Lyotard,Jean‐Fran〓ois]
1924年、ヴェルサイユに生まれる。現象学とマルクス(そして後にフロイト)を思想的源泉とし、それらの批判的再検討を通じて政治、経済、哲学、美学など多方面にわたる理論的・実践的活動を展開、20世紀後半のフランスを代表する思想家・哲学者として広く知られる。G.ドゥルーズやF.シャトレとともにパリ第八大学教授を務め、J.デリダとともに国際哲学院を設立し、学院長も務めた。1998年4月死去
星野太[ホシノフトシ]
1983年生まれ。専攻は美学、表象文化論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、早稲田大学社会科学総合学術院専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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