出版社内容情報
核の脅威と地政学的緊張、環境破壊と地球温暖化──〈世界の終わり〉は、いまや宗教的預言でも科学的予測でもなく、今ここにあり身体的に知覚され経験されるカテゴリーである。〈世界の終わり〉まで生き延びるためではなく、〈世界の終わり〉とともに生きるために、政治的なもの、社会的なもの、人間的なものの交差する地点にあらわれる破局的主題と対峙し、近代の諸概念を根源的に問い直す哲学的挑戦。
内容説明
世界の終わりは今ここにあり身体的に知覚され経験されるカテゴリーである。政治的なもの、社会的なもの、人間的なものの交差する位置にあらわれる破局的主題と対峙し、近代の諸原理を問いに付す哲学の挑戦。
目次
第1部 系譜(始まりからしてすでに終わり―なぜアポカリプスは近代に取り憑くのか;世界に対する怒りと近代性の源泉―禁欲主義のアクチュアリティ;世界を征服する―近代の二つの道)
第2部 診断(世界の喪失―不可能なものに関する現代の経験;世界か生か―何を守らねばならないのか;世界内に存在すること―コスモポリタニズムの前提)
著者等紹介
フッセル,ミカエル[フッセル,ミカエル] [Foessel,Micha¨el]
1974年生まれ。ブルゴーニュ大学准教授を経て、アラン・フィンケルクロートの後任として、パリ理工科学校教授。専門は近現代ドイツ哲学、政治哲学。「エスプリ」誌の編集顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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