出版社内容情報
民主主義の夢が潰えたインポテンツ(不能)の時代をわれわれは生き抜くことができるのか。自動化された記号資本主義に抗するためにわれわれに何ができるのか。われわれに自由を与える潜在力と、われわれを秩序へと従属させる顕在力=権力とのせめぎあいのなかで、われわれは未来の可能性を主体的に選択し、自ら変化することができるのか。絶望の世界を反転させるアクティビスト“ビフォ”による哲学的提言。
内容説明
民主主義の夢が潰えた不能の時代にわれわれは何をすべきか。自動化された記号資本主義に抗うためにわれわれは何をすべきか。絶望の世界を反転させるアクティビスト“ビフォ”による哲学的提言。
目次
序論
第1部 潜在力(不能の時代;ヒューマニズム、女性蔑視、後期近代思想;欲望のダークサイド)
第2部 顕在力(オートメーションとテロル;死の資本主義;貨幣コードとオートメーション)
第3部 可能性(難問;迷信;もつれを解きほぐす;一般知性の簡略な歴史;一般知性のダイナミズム;発明)
結語 想像もつかないこと
著者等紹介
ベラルディ(ビフォ),フランコ[ベラルディビフォ,フランコ] [Berardi,Franco “Bifo”]
1949年、イタリア生まれ。思想家、メディア・アクティビスト。ボローニャ大学で哲学を学び、雑誌『ア/トラヴェルソ』を創刊、自由ラジオ『ラディオ・アリチェ』を開局するなど、ネグリらとともにイタリア・アウトノミア運動を先導する。1977年、政治的弾圧によりフランスへ逃れガタリらと交流し、のち渡米。インターネットをはじめとする新たなメディアを用いたネットワークの構築にとりくみ、活動の領域を広げた
杉村昌昭[スギムラマサアキ]
1945年生まれ。龍谷大学名誉教授。フランス文学・現代思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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