内容説明
“狂気のエクリチュール”は存在するのか?フーコーの「作品の不在」の概念に応答しつつ、芸術と狂気の総合が問題化されてきた歴史と、それが文化的事象となる瞬間を記述する。
目次
第1部 法医学的アプローチ(診断の諸原則;分類の魔;エクリチュールの震え;ヒステリーのエクリチュール、自動記述)
第2部 病んだ天才の歴史(シャラントンの偉人廟;幻覚にとらわれた人;神経のトランス;優秀変質者;標準を超えるもの)
第3部 芸術家としての狂人の肖像(詩人とその狂気;裁き手を前にした狂人芸術家;子ども、芸術家、野蛮人、狂人)
著者等紹介
グロ,フレデリック[グロ,フレデリック] [Gros,Fr´ed´eric]
1965年生まれ。パリ東(クレテイユ)大学哲学教授。パリの高等師範学校(ENS)で学び、哲学教授資格を取得。1999年にミシェル・フーコーについての研究「認識の理論と知の歴史」で博士号を取得。その後は、フーコーに関する著作を刊行する他、精神医学、正義と暴力といったフーコーの思想に触発された大きなテーマを軸に研究を行っている。フーコーのコレージュ・ド・フランス講義集の編者でもある
澤田直[サワダナオ]
1959年、東京生まれ。パリ第1大学哲学科博士課程修了(哲学博士)。立教大学文学部教授、専門はフランス現代思想、フランス語圏文学
黒川学[クロカワマナブ]
1958年、神奈川県生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。明治大学、青山学院大学非常勤講師。フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
ラウリスタ~
mikuriya
shi 2
海野藻屑