内容説明
ベンヤミン、カール・アインシュタイン、アビ・ヴァールブルク…。二十世紀前半、大文字の“歴史”の破局のなかで閃光のように現れた知の星座が形づくる“イメージ人類学”とは何か。連続的時間を解体する歴史の弁証法がかいま見せる「徴候」「モンタージュ」「残存」を注視しつつ、プリニウスの古代からバーネット・ニューマンの現代までを往還し、アナクロニズムとしての美術史を実践する著者の理論的画期作。
目次
開け―アナクロニズム的学問としての美術史
第1部 アナクロニズムの考古学(原型‐イメージ―美術史、そして類似の系譜学;悪意‐イメージ―美術史、そして時間という難問)
第2部 アナクロニズムの近代性(闘争‐イメージ―反時代性、危機的経験、近代性;アウラ‐イメージ―“今”、“むかし”、近代について)
著者等紹介
ディディ=ユベルマン,ジョルジュ[ディディユベルマン,ジョルジュ][Didi‐Huberman,Georges]
哲学者、美術史家。1953年6月13日生(サン=テティエンヌ、フランス)。リヨン大学で哲学の学士号を取得した後、美術史の修士号を取得。その後、社会科学高等研究院(E.H.E.S.S.)で博士号を取得。1990年から社会科学高等研究院の助教授
小野康男[オノヤスオ]
1953年生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了(芸術学専攻)。横浜国立大学教授
三小田祥久[ミコダヨシナガ]
1964年生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了(哲学専攻)。ルーヴァン=ラ=ヌーヴ、パリの各大学で文学、哲学・論理学史、美術史を修める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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