内容説明
修道院の僧坊や付属学校、黎明期の大学における知の生産と伝達の現場をさぐり、中世における教養知識、実践知識とは何か、両者の関係はどのように変化したかを明らかにする。
目次
1 中世の知識と中世における知識―近代への道(現代の危機、歴史のヴィジョン;信仰と知識;知識と知識社会;教養知識と行動知識 ほか)
2 修道院の僧房と権力中枢―中世からの道(修道院の文化;修道院学校の秘密の場所;修道院の歴史;出自と知識 ほか)
著者等紹介
キンツィンガー,マルティン[キンツィンガー,マルティン][Kintzinger,Martin]
1959年、ドイツ、ヘッセン州に生まれる。ブラウンシュヴァイク大学で史学を学ぶ。1997年、ベルリン自由大学で中世史学の教授資格を得る。ミュンヒェン大学教授などを経て、2002年からミュンスター大学史学科教授
井本〓二[イモトショウジ]
1943年に生まれる。東京大学文学部独文学科卒業。東京都立大学大学院修士課程(独文学専攻)修了。元・横浜国立大学教育人間科学部教授
鈴木麻衣子[スズキマイコ]
1979年に生まれる。横浜国立大学教育人間科学部国際共生社会課程卒業。同大学大学院教育学研究科修士課程言語文化教育専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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加治佐不比等
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学校教育は教会から派生した。そのあと教育・学問が教会から分離、独立していき、その権力とのかかわりかの過程が書いてある。2016/05/07
人生ゴルディアス
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修道院内部における修道士同士の教育から、聖堂参事会というもっと都市とつながりのある人々による教育へと移り、話はさらに広がって市民たちによる大学設立へ。人々に必要とされるものは、やがて人々の手に渡るということかもしれない。ただ、ほとんどが大学前史・発展史なので、難しい内容ではないはずなのだが、訳文がとても硬くて、読むのに苦労した。多分正確な翻訳なのだろうけれど、いかにも外国語の翻訳です、という文章だった。なお、本書は法政大学出版局のウニベルシタスだが、ようやくウニベルシタスの意味がわかったのがよかったw2013/08/30
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