内容説明
権威とは何か?人類史上、あらゆる国家や政治権力を基礎づけてきた神秘の力の由来とは?パリでの伝説的ヘーゲル講義で知られるロシア人哲学者が、1942年にドイツ占領下で書き上げた本書は、父・指導者・主人・裁判官という四つの権威類型の分析を通じて、きわめて独創的で普遍的な政治理論を構想しようとする。長らく未刊であった第一級の哲学的ドキュメント。
目次
予備的考察
A 分析(現象学的分析;形而上学的分析;存在論的分析)
B 演繹(政治的適用;道徳的適用;心理学的適用)
付録(ペタン元帥の権威の分析;国民革命に関する考察)
著者等紹介
コジェーヴ,アレクサンドル[コジェーヴ,アレクサンドル][Koj`eve,Alexandre]
1902‐1968。ロシア(モスクワ)生まれの著名なヘーゲル研究家・哲学者。ロシア革命の際にロシアを離れ、ドイツに亡命する。K.ヤスパースの指導の下で、ロシアの神学者ソロヴィヨフに関する学位論文を書く。1926年にフランスに移住する。戦後はフランス政府の高級官吏として、フランスの対外経済政策に影響を与え、ヨーロッパ統合のために外交的手腕を発揮する。1968年ブリュッセルで死去
今村真介[イマムラシンスケ]
1971年生。上智大学法学部法律学科卒業。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程満期退学。現在、早稲田大学法学部非常勤講師、東京外国語大学AA研共同研究員。専攻は社会思想史、現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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せみ
メルセ・ひすい
りり課長