叢書・ウニベルシタス<br> 社会の科学〈2〉

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叢書・ウニベルシタス
社会の科学〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 854,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009280
  • NDC分類 361
  • Cコード C1336

内容説明

近代社会は、どのような認識論の構想を生みだすのか。

目次

第6章 正当な縮減
第7章 反省
第8章 進化
第9章 科学と社会
第10章 科学の近代性

著者等紹介

ルーマン,ニクラス[ルーマン,ニクラス][Luhmann,Niklas]
1927年ドイツのリューネブルクに生まれる。1968‐1993年ビーレフェルト大学社会学部教授。70年代初頭にはハーバーマスとの論争により名を高め、80年代以降「オートポイエーシス」概念を軸とし、ドイツ・ロマン派の知的遺産やポスト構造主義なども視野に収めつつ新たな社会システム理論の構築を試みる。90年前後よりこの理論を用いて現代社会を形成する諸機能システムの分析を試み、その対象は経済、法、政治、宗教、科学、芸術、教育、社会運動、家族などにまで及んだ。1998年没

徳安彰[トクヤスアキラ]
1956年佐賀県に生まれる。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。法政大学社会学部教授。社会システム論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roughfractus02

8
一次観察に疑念を持つとき、この観察を観察しようとする二次観察が生じて真偽の判断による科学システムが作動する、と著者はいう。この動きを「反省」と呼ぶ本巻は、観察するために前者の観察と自らを区別する後者について、現象学なら内視による現象学的還元と呼ぶところを、システムの自己言及的な自己記述の産出とし、反省された時点で反省自身も変化していると述べる。この意味で科学論とは反省論であり、システムとしての科学は完全ではない。科学システムを社会的コミュニケーションと捉えると、真偽もまた社会の変動に依存すると理解される。2024/07/23

ぷほは

1
やはりまだ自分には早かったようだ。1に比べ最後の二つの章は読みやすかったものの、全体として科学哲学、科学史、テクノロジー論における前提知識がなさすぎて、抽象的な議論を追う際に自分の中で具体的な事例や批判されているらしいモデルなり議論を想起できない。リンチのエスノメソドロジーを読んだときにも同じような感覚に襲われた。マスメディアや教育システムなどの他の知識を扱う機能システムに比して最もボリュームがあるのが本書で、事実一貫性は高そうなのだが、だからといって記述そのものの体系性と簡潔性はまた別の話ということか。2016/02/12

madofrapunzel

0
★★★★☆ 訳者あとがきを読んで初めて、これが「社会の(科)学」だと知る…。 つまり、科学(science)でもいいけれども、単なる「学」や「学知」とかであってもいいということだ。 1・2を通して700ページ強! ルーマンさすが!!2012/04/24

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