内容説明
集団的カリスマ、集団的汚名の神話はいかにして創られるのか。架空の町ウィンストン・パーヴァを舞台に展開するエリアス「定着者‐部外者関係」の理論。
目次
序論 定着者と部外者に関する理論的エッセイ
第1章 手順の検討
第2章 発展中の近隣関係
第3章 第一地区と第二地区の全体像
第4章 第二地区の母親中心の家族
第5章 地元の連合体と「古い家族」のネットワーク
第6章 第三地区の全体像
第7章 ゴシップに関する観察結果
第8章 ウィンストン・パーヴァの若者たち
第9章 結論
補遺1 一体感の社会学的側面
補遺2 「社会構造」と「無規範」の概念に関する注釈
補遺3 「家族」と「共同体」の関係
著者等紹介
エリアス,ノルベルト[エリアス,ノルベルト][Elias,Norbert]
1897年ブレスラウ生まれのユダヤ系ドイツ人社会学者。ブレスラウ大学を経てハイデルベルク大学でリッケルト、ヤスパースなどに哲学を学び、アルフレート・ヴェーバー、カール・マンハイムの下で社会学の研究に従事する。フランクフルト大学に移り、マンハイムの助手として働く。ナチスに追われフランスやイギリスに亡命。1954年57歳でレスター大学社会学の専任教員に任命。レスター大学を退職した後にガーナ大学社会学部教授として招聘
大平章[オオヒラアキラ]
1949年広島に生まれる。72年早稲田大学第一文学部英文科卒業。80年同大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程満期修了。90年および2001年ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員。現在、早稲田大学国際教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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