内容説明
世紀末の象徴派詩人から、危機の時代の文明批評家へ。ことばの魔の化身たるヴァレリーは、いかに20世紀フランスで最も名高き文学的偶像となったのか。故郷南仏での知的覚醒から、パリ文学界での交友関係、女性たちとの情愛遍歴、国際情勢への参与をふくめ、精神の詩人の生身の全体像を初めて詳細に描き出した決定版評伝。邦訳版オリジナルとして、詳細な人名解説・口絵を付す。
目次
第1部 青少年期
第2部 パリ
第3部 騒音と沈黙
第4部 作家
第5部 旅する精神
第6部 師匠とその分身
著者等紹介
ベルトレ,ドニ[ベルトレ,ドニ][Bertholet,Denis]
1952年スイス生まれ。ローザンヌ大学で政治学を学んだあと、ジュネーヴ大学で博士号(文学)を取得。現在、ジュネーヴ大学・ヨーロッパ学院教授。歴史学者、政治学者。また、ゲオルグ社やラ・パコニエール社でエディターとしても活躍した。現在、インフォリオ社のコレクション・イリコの監修者を務めている
松田浩則[マツダヒロノリ]
1955年福島県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。現在、神戸大学大学院人文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。