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叢書・ウニベルシタス
生命科学の歴史―イデオロギーと合理性

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  • サイズ B6判/ページ数 228,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588008399
  • NDC分類 460.2
  • Cコード C1310

内容説明

18世紀から現代に至る認識論的な生命科学史。バシュラール以降のフランス認識論の基本思想に批判的に依拠し、「科学的イデオロギー」を本質的な概念装置として思考を展開させつつ、近現代の生命科学史の紆余曲折した道のりを、その歴史的奥行きとともに辿り直す。

目次

序説 現代の科学史叙述法における認識論の役割
第1部 十九世紀における科学的および医学的イデオロギー(科学的イデオロギーとは何か;ある典型的な医学的イデオロギー、ブラウンの体系;十九世紀における「医学理論」終焉への細菌学の効果)
第2部 十九世紀と二十世紀における生物学的合理性の征服(十八世紀と十九世紀における生物学的調節概念の形成;チャールズ・ダーウィン以来の生命科学史について;生物学的思考の歴史における規範性の問題)
補遺 本選集にまとめられた諸研究の出典一覧

著者等紹介

カンギレム,ジョルジュ[カンギレム,ジョルジュ][Canguilhem,Georges]
1904年フランス西南部のカステルノダリーに生まれる。ソルボンヌで哲学を、ストラスブール大学で医学を修め、バシュラールに師事して科学哲学研究者の道を歩む。バシュラールの後任としてパリ大学科学史・技術史研究所長をつとめ、1955年から71年までソルボンヌの教壇に立ち、科学史・科学哲学を講じた。科学哲学、医学、生物学にわたる深い学殖をもとに、概念の生成を歴史的に究明し、アルチュセール派、ラカンの後継者たち、さらにはフーコー、ダゴニェ、ブルデュー、セールらに大きな影響を与えた。95年9月死去

杉山吉弘[スギヤマヨシヒロ]
1947年北海道に生まれる。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。札幌学院大学人文学部教授。専攻、現代フランス哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

4
医学を自然治癒を待つ姿勢から治療する姿勢に変えたのはジェンナーの実験医学だと著者はいう。本書は、以後マジャンティの待つことの医学にヒポクラテス以来の農村社会の、ブルセからベルナールへの実験医学に産業社会のイデオロギーを見る。マルクスは科学とイデオロギーを分離したが、本書は科学的イデオロギーを問題の俎上にあげ、染料工業の色素製造という化学知から抗原抗体の製造を思いつくエールリヒが現代医学の扉を開くまでの医学的イデオロギーを、場や対象や薬剤の移動(病室から実験室へ、人間から動物へ、生薬から有効成分へ)に見る。2024/11/18

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