出版社内容情報
多元化するとともにリスク共同体化する世界社会。他者の受容を可能とする「差異に敏感な普遍主義」の論理を展開して,国家の枠組みを超えうる人権政治を擁護する。
内容説明
多元化・リスク共同体化する世界で、他者を受容し、差異とともに生きる論理はいかにして可能か。
目次
第1部 道徳的義務の権威はどのように理性的なのか
第2部 政治的リベラリズム―ジョン・ロールズとの論争
第3部 国民国家に未来はあるか
第4部 人権―グローバルレベルと国内レベル
第5部 「協議主義的政治」とはどのようなものか
『事実性と妥当性』への付論―カードーゾ・ロー・スクールにおけるシンポジウムでの論評への答弁
著者等紹介
ハーバーマス,ユルゲン[ハーバーマス,ユルゲン][Habermas,J¨urgen]
1929年ドイツのデュッセルドルフに生まれる、ゲッティンゲン、チューリヒ、ボンの各大学でドイツ文学、心理学、社会学、哲学を修め、56年フランクフルト社会研究所のアドルノの助手となり、フランクフルト学派第二世代としての歩みを始める。61年『公共性の構造転換』で教授資格を取得し、ハイデルベルク大学教授となる。64年フランクフルト大学教授、71年マックス・プランク研究所所長を歴任、82年以降はフランクフルト大学に戻り、ホルクハイマー記念講座教授を務め、現在はフランクフルト大学名誉教授。60年代末のガダマーらとの解釈学論争、ルーマンとの社会システム論争、さらに『コミュニケーション的行為の理論』(81)をはじめとする精力的な仕事、86年の歴史家論争以降の多方面にわたる社会的・政治的発言を通じて、ドイツ思想界をリードし、国際的にも大きな影響を与えてきた
高野昌行[タカノマサユキ]
1954年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。哲学専攻。東京女学館大学助教授
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