内容説明
哲学・芸術・教育における脱物質化の傾向に抗して、唯物論を正当に評価し直す。ヴァザルリ、デュビュッフェ、ヴィアラの絵画を論じ、さらには繊維産業や鉄を主題とする文化論・科学技術論におよぶ。
目次
第1章 認識論と教育学における傾向(拒絶;二元論 ほか)
第2章 新造形芸術家たちによる報復(造形性;モンタージュ ほか)
第3章 先駆者としての繊維産業(糸の特権;自然物から合成物へ ほか)
第4章 物質と現代テクノロジー(物体と混合物;複数の要素 ほか)
結論(過小評価;外在性 ほか)
著者等紹介
ダゴニェ,フランソワ[ダゴニェ,フランソワ][Dagognet,Francois]
1924年フランスのオート・マルヌ県に生まれる。1959年哲学のアグレガシオンを、その後文学・医学博士号を取得。リヨン第三大学教授を経て、1986年秋からパリ第一大学の科学技術史研究所教授。バシュラール、カンギレムの系列を引く現代フランス認識論の代表的なひとり
大小田重夫[オオコダシゲオ]
1965年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。フランス現代哲学専攻。現在、札幌医科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。