出版社内容情報
ヨーロッパ激動の時代にユダヤ人として生きた40年間をふり返り諸文化・諸思想的遍歴の中で〈私〉は何を見,何を見なかったか。真実への意志を表現した思索的自伝。
内容説明
ナチズムの暴虐にはじまるヨーロッパ激動の時代にユダヤ人として生きた40年間をふり返り、諸文化・諸言語・諸思想的遍歴のなかで「私」は何を見、何を見なかったか。「真実への意思」を表現した思索的自伝。
目次
1 早期の拒絶
2 見かけ上の見せかけの問い
3 瓦解
4 実存の気がかり
5 ライン川の向こうの探検旅行
6 構造
著者等紹介
アメリー,ジャン[Am´ery,Jean]
1912年ウィーンに生まれ、文学・哲学を学ぶ。’38年ナチズムをのがれてベルギーに亡命、レジスタンスに参加、’43年逮捕され、アウシュヴィッツ、ブーヘンヴァルト、ベルゲン=ベルゼン強制収容所に送られる。’45年の解放後ブリュッセルに住み作家・評論家として活発に活動した。ロマン・エッセイという独特のスタイルにより機知と明晰をもって書き、“現代のヨーロッパにおける最も興味深い思索者の一人”とみなされていた。’78年ザルツブルクで自殺。著書に、「罪と罰の彼岸」「老化論」「遍歴時代」「ルフー,あるいは取り壊し」「自らに手をくだし」「田舎医者シャルル・ボヴァリー」のほか、死後出版の「さまざまな場所」「われらが世紀の青春書物」などがあり、その多くが法政大学出版局から邦訳刊行されている
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