叢書・ウニベルシタス
史的唯物論の再構成

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  • サイズ B6判/ページ数 426,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588006784
  • NDC分類 309.301
  • Cコード C1310

出版社内容情報

同一性・進化・正統化をテーマに,労働と相互行為の両概念を踏まえつつ,パーソンズ,ルーマンを批判・検討し,史的唯物論の進化論的・システム論的転回を果たす。

内容説明

現代の危機と討議的意思形成の論理。労働と相互行為の両概念を踏まえた視点から、マルクス主義の理論的萌芽とポテンシャルを組み立て直す試み。パーソンズ、ルーマンを批判・検討し、史的唯物論の進化論的・システム論的転回を果たした本書は、「コミュニケーション的行為の理論」形成期の思想的営為を示す。

目次

1 哲学的展望(序論―史的唯物論と規範構造の発展;マルクス主義における哲学の役割)
2 自己同一性(道徳の発達と自我同一性;複合的な社会は理性的自己同一性を形成しうるか)
3 進化(社会学における諸理論の比較のために―進化論の例に即して;史的唯物論の再構成に向けて;歴史と進化;近代法の進化的位置価についての考察―研究所内ゼミナールによせて)
4 正統化(近代国家における正統化の諸問題;今日における危機とは何であるか―晩期資本主義における正統化の諸問題;正統化概念のためのキーワード―一つの返答;実践的討議に対する二つの補註―パウル・ロレンツェンの六十歳の誕生日に)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いとう・しんご

7
70年代の論文集で「コミュニケーション的行為の理論」の助走路となる思考を知ることが出来る一冊。ピエジェらの発達心理学が教えるように、変化する社会の中で人びとは言語を用いるコミュニケーション的行為を通して学習プロセスを推進し相互的な一般的了解を作り出すこと、共有しうる利害と、そうでない利害を学び知ること、それによって社会秩序の正統性を再建し続けることが可能なのだ・・・と読みました。2022/12/25

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