出版社内容情報
高度な電子メディアとコンピュータ技術が日常生活に侵入して以来変化しつつある存在(現実的なもの)と仮象(想像上のもの)の関係を思想史の中で再検討を試みる。
内容説明
高度な電子メディアとコンピューター技術が日常生活に侵入して以来変化をみせる、存在(現実的なもの)と仮象(想像上のもの)の関係をプラトンからベンヤミンに至る思想史の中で再検討し、哲学的に新たに規定する試み。
目次
第1章 仮象の排除とその帰還(仮象の存在の問の古代の戦い;脱形象化の企て;政治的=神学的シミュラークル ほか)
第2章 真の世界の寓話化(レトリックの普遍化;仮象の併合;フェリックス・ファラックス)
第3章 われわれの生の中の非現実的なもの(形象の洪水;シミュレーションの論理;デジタル美学)