出版社内容情報
文学作品を政治.経済.文化にわたる広範な視野において読みなおす〈文化唯物論批評〉によるシェイクスピア研究の最新の成果を集成し,作品群を現代に蘇らせる。
内容説明
文学作品を政治・経済・文化にわたる広範な視野から読みなおす「文化唯物論批評」によるシェイクスピア研究の最新の成果を集成。シェイクスピアの代表的作品群が、時間と空間への多面的・総合的照射の下で現在に生き生きとよみがえる。
目次
序論 唯物論的シェイクスピア
『リア王』と封建主義の没落
『お気に召すまま』における「兄弟の位置」―社会的プロセスと喜劇形式
『ヴェニスの商人』と歴史批評と可能性
『マクベス』―歴史・イデオロギー・知識人
『オセロー』におけるシャリヴァリと除け者の喜劇
証拠と結果―イギリス・ルネサンスにおける内面性とその暴露
オセローのアフリカ系アメリカ人の後輩たち
表象と上演―シェイクスピア演劇における権威のさまざまな役割
「おらぁの国が何だというのだ」―シェイクスピアと国家的アイデンティティ
「このように仕組もう」―『ジュリアス・シーザー』と演劇表象の政治学
ラディカルなシェイクスピアをラディカル化する―シェイクスピア研究の永久革命