出版社内容情報
刺激的な近代論を展開する壮大な理論的パノラマ。
内容説明
近代を中世的なものの「世俗化」とする諸見解を歴史的かつ精神史的に綿密に検討・批判し、神学的絶対主義に抗する人間の自己主張としての近代の形成、その正統性を論証する。近代の位置づけという1960年代以降の中心的な思想課題に重要かつ豊富な論点を提示した書。
目次
第1部 世俗化―歴史的不正のカテゴリーに対する批判(概念状況;隠された意味の次元?;宿命であることが露呈した進歩;終末論の世俗化ではなく終末論による世俗化 ほか)
第2部 神学的絶対主義と人間の自己主張(グノーシス主義からの転回の失敗がその回帰の条件となったこと;世界の喪失とデミウルゴス的自己規定;古代および中世における時代危機の体系比較;欺瞞的な神の不可避性 ほか)
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- 和書
- 八王子南郊史話と伝説



