出版社内容情報
現代テクノロジーのもたらした意味喪失の状況を〈線〉的な思考の枠組として捉えなおし，無定形なもの.多義的な経験の意識化による〈点〉的な思考の創出をめざす。
内容説明
現代テクノロジーのもたらした始まりの喪失（意味喪失）の状況を「線」的な思考の枠組として捉え直し、自らの内的空間の測量を通じて無定形なもの・多義的なもの＝「点」的な経験を微細にわたり意識化することによって「かたち」の思考を創出する思考実験の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンピツ地獄
1
かつて新たなものなど何もなかったから、これからもないのだが、そうして散り散りに無辺化している点的な在り様が、線的な思考様式という過去の特異な重みに正しく則っていることを例によって考慮してしまうのだった。たかだか正しいぐらいじゃどうにもならないということをもっと考慮して欲しい。2017/04/15
よの字
0
「線」的思考を拒む、暗闇の中で明滅する「点」のような断片たち。正直、かなり難しかった。2011/03/11
