出版社内容情報
現象学と新しい(実存主義的)ヒューマニズム構想に関わる初期サルトルの哲学の核心を明らかにしつつ,今世紀末の哲学的状況の展開に根源からの問いかけを試みる。
内容説明
フッサールのふたりの後継者サルトルとハイデガーを激しく対立させた1940年代のヒューマニズム論争から出発し、現象学と新しいヒューマニズム構想に関わる初期サルトルの哲学の核心を読み解きつつ、今世紀末の哲学的状況の展開に根源から問いかけを試みる。
目次
第1部 ハイデガー世代(フランスにおけるハイデガー―世代の問題;ハイデガーの読者、サルトル―歴史性と本来性;無の問題)
第2部 現象学(フッサール;ハイデガー―「より徹底的な仕方で志向性を捉える」;サルトル―「フッサールを汲み尽くす」)
第3部 不可能な倫理学(サルトルの倫理;存在論から倫理学へ;実存主義は個人主義である)