出版社内容情報
トマス・モア『ユートピア』の基本原理をイデオロギー批判の実践の理論として解読しつつ,現代都市空間における「空間の遊戯としてのユートピア」の可能性を探る。
内容説明
空間の遊戯としてのユートピア―トマス・モア『ユートピア』の世界を記号学的に解読し、その基本原理をイデオロギー批判の実践の理論として読みとりつつ、現代の都市空間でさまざまな形で展開されるユートピア的活動を創造のダイナミズムとして捉えなおす。
目次
複数の中性的なものとユートピア
話と描写
ユートピア的な舞台
ユートピアにおける固有名詞
ユートピア島の創造
都市、テクストの空間とテクストのなかの空間
犯罪者とプロレタリアート
ユートピアの文化―記号と新参者
イデオロギーとユートピアに関するテーゼ
ユートピア的なもののなかの都市の肖像〔ほか〕