出版社内容情報
ドゥルーズ = ガタリの思想的源流。精神分析界の異端児ガタリの思想遍歴の書,先鋭かつ独創的な思考の結晶。各論考の意義を明確に位置づけたドゥルーズの序文を付す。
内容説明
精神分析界の異端児ガタリの思想遍歴の書、先鋭的かつ独創的な思考の結晶。論考の意義を明確に位置づけたドゥルーズの序文を付す。
目次
1 ジル・ドゥルーズの序文「三つの問題群」
2 看護人‐医師の関係をめぐって
3 R・Aについての研究
4 未経験の生の崩壊―“私”の喪失(R・Aの日記の抜粋)
5 一日を活気づける小委員会の紳士淑女たち
6 制度的精神療法入門
7 転移
8 制度的治療法と学生社会における精神衛生問題に関する考察
9 横断性
10 制度的精神療法に関する哲学者のための考察
11 左翼反対派の九つのテーゼ
12 記号から記号へ
13 集団と個人
14 因果性、主観性、歴史
15 反革命は習得できる科学である
16 自主管理とナルシシズム
17 一九六八年六月末の討論から
18 学生、狂人、カタンガ兵
19 機械と構造
20 分析の裏返しとしての教育に関する考察
21 精神医学のゲリラ
22 集団的精神療法はどこからはじまるか
23 レーモンとイスパノ・グループ
24 マオ=マゾ派あるいは不可能な五月
25 われわれはみな小集団なり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
またの名
3
ドゥルーズとの共同作業で昇華されるにまだ至らない理論の萌芽と、活動家としての実践の報告。「小難しい言い方を乱用するのはちょっとねぇ…」と対談でウリに釘を刺されるのもうなずける奔放でブッ飛んだ記述の中に流れているのは、主体に依存しない集団的なアジャンスマンへの意志、しかし隷属集団とは異なる力能を備えた主体集団の提唱、マルクス主義とシニフィアンの理論を乗り越える歴史及び社会的無意識・欲望の分析の展望etc。本書が政治や精神医療に与え得たはずの影響を阻んできた日本の翻訳事情(訳者あとがきより)がしょっぱい。2013/09/21
有沢翔治@文芸同人誌配布中
2
病院改革、そして社会改革を精神科医の立場から論じています。精神科医は病院だけでなく社会の上でも階級社会の頂点に立っていると指摘。病気を定義付け、「作り上げ」、「社会的に寛解」させる権限を持っています。逆を言えば社会制度に適用できないものを「病気」と定義して、社会になじませることができるのです。「狂人と呼ばれる者」を社会に解放することで、社会制度そのものを変えようとしたのです。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51347854.html2012/05/28
肉欲棒太郎
1
ガタリのトロツキスト的なガチ左翼っぷりが遺憾なく発揮された『左翼反対派の九つのテーゼ』『因果性、主観性、歴史』などアツい。ただ時期が後の方の論文になるほど、いわゆるオーソドックスな新左翼的言辞が脱色されていき、『アンチ・オイディプス』に結実する思想が確立されていく軌跡がうかがえる。やはり契機になったのは「六八年五月」の体験なのだろうか。われわれはみな小集団なり。2016/05/18
磊落のい
0
1972年発行。1955年から1970年までに書かれたテクストを集めた最初の単著。2017/01/28
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